生命保険控除について

皆さんは生命保険に加入していますでしょうか?

家族を持たれている方は、自身が無くなった後の家族が不自由ない生活をする為に加入している方が多いと思います。私も結婚時に生命保険について考え調べFPの方に相談した事があり、生命保険についてまとめたいと思います

生命保険の加入についての私の体験談

①私の体験:新人時代
私が新入社員の時は、会社のセキュリティが高くなく、【保険のおばちゃん】が昼休みに会社の中に入ってきて保険勧誘していました。保険のおばちゃんの説明では、従業員のみなさん(貴方の先輩)はみな保険に入っているから貴方も入った方がいいとの事で、頼んでもないのにおススメのプランはこれで月々いくらで…というものでした。
私も以下の点から加入しませんでした
①母親に相談し、「貴方が死んでお金が入っても別にうれしくないし、貴方が家族を持つまで入らなくていいんじゃない」との言葉。
②昼休みまで会議が伸びて60分の昼休みが20分に短くなっていて急いで昼ご飯を食べている時に、声をかけられ「プランを作ってきたから説明する」と言われ弁当を最後まで食べれず、貴重な昼休みを奪われた事。
③保険料が月々10千円を超えており、【給料の少ない新人の給料から支払ったら貯金できない!ましてや保険のおばさんの業績の為になんでこんな高い保険代を払わないといけないんだ】との思い。
から保険は断りました。今でのこの判断は正しかったと思います

②私の体験:結婚後
結婚前に丁度会社の無料FP相談紹介があり、これを利用しました。会社の年金制度が企業年金(DB年金)から確定拠出年金(DC年金)に変わる事もあり、会社が無料FP相談紹介を行ったのです。
私は確定拠出年金制度がよくわかっておらず、YouTubeで検索している内に、両学長のリベラルアーツ大学やBANK ACADEMYの動画を見て資産形成を勉強している時だったので、いい機会だと思い無料FP相談に申し込みをしました。
FPの方は、いまの財形、家族情報から将来を考慮した資産形成について資料を作成し説明してもらいました。私がYoutubeで資産形成の勉強をしている事を伝えると「同様に勉強している方が多いですよ」との事で、無理に保険を紹介したりする方では無かったです。まだ私がFPについて理解できていなかった為、この相談会で【遺族給付制度があるので、生命保険に大きな金額を掛ける必要が無い】事を教えてもらいました。
この後結婚し、私が加入したのが、FWD生命のFWD収入保障保険です。結婚後誕生日直前に入り保険料を下げ、少し手厚い内容で加入しました。現在ではオンラインで申し込みができるこの保険も当時は保険担当者からしか契約ができない事もあり、FP相談の担当者より加入しました。下手に保険の窓口に行って契約すると他の保険に加入されていたり紹介されていたりで無駄な時間を使っていたかもしれません。加入時は、良かった健康診断結果もこの後の年から悪い診断結果なので、ぎりぎりのタイミングで安価な金額で加入できたと思っています。当時は仕事を辞めようかと言っていた妻も今でも妻は働いており、保険加入しなくても良かったのでは?と思っており、契約解除も考えないといけないなと今は思っています。

私の加入した保険内容:私が死亡後、毎月15万円が私が生きていたら65歳になるまで支払われる
私の加入金額:42千円/年

(FP相談の時に【妻が父親から進められて入っている財形貯蓄保険についてもあまりおススメはしないが、少し前からなのでまだましか…】って情報も頂けましたが、私の妻は全然理解していない上、説明しても自分の父親の言う事が正しいと思い込んでいるおり、自分の給料で払っている事もあり喧嘩の元になるのでほっといています。)

生命保険控除について

年末に行われる年末調整で生命保険に加入している方は、生命保険控除があります。私も生命保険加入後は、生命保険控除をもらっていますが、かなり少なく「生命保険控除もありお金が戻ってきますよ~」と保険営業担当者がいううたい文句は人を舐めているとしか思えないなと感じています。
又、会社員がいくら控除されたか見る事ができるのは加入した保険金額が記載された源泉徴収であり、実際控除された金額を見れない事が保険加入者がこんなに控除されていると勘違いする原因ではないかと思います

源泉徴収票:赤枠部は加入した保険金額が記載されている

この様な記載だと、この金額が控除されたのか?と思うかもしれませんが、控除された金額がもっと少ないのです

国税庁のページ(https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1140.htm)に記載されいますが、下記の表の様に控除金額に上限があります。要はかなりの金額保険に入っても戻ってくる金額は一部になる可能性があるという事です

上記二つの表から実際計算してみましょう
例:保険加入条件:20千円/月 [240千円/年]の生命保険を加入している
  ⇒控除金額:上記の下図の80,000円超に該当する為、40,000の控除額
  【結論】:160千円分の生命保険加入分に対しては控除が効かない

このことから控除を考慮すると年間の支払い保険料20千円以下が一番コストパフォーマンスが良い事になります。年間20千円以下の生命保険だと掛け捨ての生命保険となります。
「240千円の保険が160千円で入れている事になるのでいいじゃないか!」と思われている方もおられますが、この金額はあくまで所得税の控除金額計算に使われる金額となります。

会社員の所得は、年収ー控除=所得金額 です
生命保険控除の最大40,000円は控除の計算を行う時に使われる金額であり、40,000円税金が下がるわけではありません

①生命保険控除での所得税控除
所得税の税率は以下の表の赤枠部になります

所得金額の境目を無視して簡易的に考えると年収ー控除=所得金額の所得金額に応じた税率分、給料から所得税として支払っている事となります。
これより生命保険控除で実際税金として払わなくてよい金額は以下です

例:保険加入条件:20千円/月 [240千円/年]の生命保険を加入している
  ⇒控除金額:上記の下図の80,000円超に該当する為、40,000円の控除額
  パターン1:所得が40,000,000円の方:40,000円×45%=18,000円所得税から引かれる
  パターン2:所得が3,3000,000円の方:40,000円×20%=8,000円所得税から引かれる

②生命保険控除での住民税控除
住民税控除は所得の10%より、
例:保険加入条件:20千円/月 [240千円/年]の生命保険を加入している
  ⇒控除金額:上記の下図の80,000円超に該当する為、40,000円の控除額
  パターン1:所得が40,000,000円の方:40,000円×10%=4,000円所得税から引かれる
  パターン2:所得が3,3000,000円の方:40,000円×10%=4,000円所得税から引かれる

③生命保険控除での所得控除と住民税控除
①②を合わせると
例:保険加入条件:20千円/月 [240千円/年]の生命保険を加入している
  ⇒控除金額:上記の下図の80,000円超に該当する為、40,000円の控除額
  パターン1:所得が40,000,000円の方:40,000円×55%=22,000円税金から引かれる
  パターン2:所得が3,3000,000円の方:40,000円×30%=12,000円税金から引かれる
よって減額される金額は非常に少ないです
これでも「生命保険控除があるから保険に加入しても大丈夫」と言えるでしょうか?
そもそも生命保険控除なんて止めてその分保険額を減らす調整をしたらいいのにと思います

まとめ

生命保険は、入っていれば死んだ時に残された人が安心だと思う人の安心感を商品にしていると思います。入るなら高い保険ではなく、掛け捨て保険で十分です。掛け捨て保険でも月2~3千円で十分な保険金を用意できます。5千/月以上支払っている人は、見なおしてみて下さい。

PS:私の会社でも定年過ぎた方が、「生命保険付き80千円(うろ覚え)払っている上、孫にいろいろお金を使うから仕事を辞められない」って言って再雇用で働いている方がいます。確かに年配になって保険加入は難しいと思いますが、月80千円も今まで貯蓄していたらいくらになったんだろうと思いました

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